君に贈る
目がピクピクしてるのがわかる


「息子はストーカーに悩まされて仕事も手につかなくて、夜はうなされて、苦しんでるんです!息子は社長をしているため休んでる暇すらないんです、それなのにストーカーのせいで体調を崩し、最近は嘔吐下痢で‥心の病になりそうなんですよ!?あなたの話なんてこっちはどうでもいいんです!そんな無駄話してる暇があるならこの女を捕まえてください!」


早口の母さん初めて見た


よくそんなウソがスラスラでてくるものだ


「あ、えっと‥すみません」


「この子は結婚するんです!お嫁さんを不安にさせないためにも、早急の処置をお願いします!話は以上です。帰るわよ琉生」



「‥あ、あぁ」


言いたいこと言ってすっきりしたのか母さんは笑いを堪えてるように見える


車に乗り込み家に向かう


「あぁ~面白かったぁ」


「よくあんな嘘ペラペラ話せるなぁ」


「フフッ昔はよくお父さんと喧嘩したのよ。口喧嘩では負けなかったわ」


「…」


まぁ、さっきの感じだと、そうだろな


「でもあの警察ちゃんと逮捕してくれるのかしら」


「多分まだ証拠が不十分だから、しばらく尾行されるだろうな」


「じゃ精神病院に通いましょ」


「はぁ!?」


「だってさっき心の病になりそうって言っちゃった」


テヘペロしても可愛くねぇし


「はぁ‥マジかよ」


「ここまできたならマジよ」


「…」


面倒くせぇ‥
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