君に贈る
愛理SIDE


沙菜の反応がなくなって私は慌てて会社を出た


昨日何かあったのかも


私はひとまず沙菜の家に向かった


インターホンを連打する


でも出ない


私は管理人に事情を説明して開けてもらった


中に入るとベッドから半分落ちて倒れ込んでる沙菜を見つけた


「沙菜!?」


服が昨日のままだ


私は抱き起こしベッドに寝かせた


「ちょっと!しっかりして沙菜!」


頬を叩いたとき気づいた


「熱い」


私は沙菜を布団の中に入れ布団をかけた


「えっと‥冷えピタは‥」


沙菜の部屋を漁る


「ないしっ!」


私は洗面台に向かい洗面器に水をはり氷を入れた


タオルを浸し部屋に戻る


沙菜のおでこにタオルを置く


私は沙菜の顔を見つめた


そのとき沙菜の携帯が鳴った


画面には裕って書いてある


私は沙菜の携帯を持ってリビングに向かった


「もしもし」


「あれ?」


「あ、沙菜の携帯です、私愛理です」
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