君に贈る
すごくドキドキする


裕さんの低くてかすれた声がすぐ近くで聞こえる


「沙菜は?」


「あ、風邪ひいたみたいで、今寝てます」


「‥すぐ行く」


「えっ‥?」


ツーツー


携帯を見つめ私は一時停止


「えっ!?今からくるの!?」


私は洗面台に向かい髪を整えた


そして化粧直し


「よし」


って何やってんだろ私


何でこんな緊張してんの?


裕さんは沙菜に会いにくるのに


って裕さんまで風邪ひいちゃう


どうしよう


私は部屋をウロウロと徘徊した


ピンポーン


来たっ!!!!


どうしよう心臓が止まるっ


ガチャ


「愛理ちゃん、沙菜はっ」


「まだ寝てますっよっ//」


息を切らした裕さんがかっこよく見える


ううん、いつもかっこいいんだけど


何ていうか
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