君に贈る
私は何も言わず悟の話を聞いた
「もう沙菜は前に進んでて、俺だけ過去に囚われてさ」
「…」
「千葉で言われた一言に目が覚めた」
何て言ったっけ?
もう悟に気持ちはないだっけ?
「俺は元カノ全てが自分のもんって勘違いしてたのかもな」
「…」
「そんなわけないのにな」
悟、何が言いたいの?
「でも、本気で好きだったのは沙菜だけだった」
私はそっと起き上がり悟を見た
「これ本当だから」
悟は全て吹っ切れた顔で言った
ありがと、悟
「あのとき浮気してなかったら、今頃沙菜と結婚式を目前に控えてたかもな」
と笑いながら言った
「ホントにね」
「…」
黙り込む悟に思わず吹き出してしまった
「笑うなよ」
いつの間にか涙は止まっていた
「好きだから不安になんだよな」
「悟?」
「沙菜は本当に琉生でいいのかってな」
そう言って思いっきり歯を見せて笑う悟
「何それ」
「今ならまだ間に合うぞ、沙菜」
「もう沙菜は前に進んでて、俺だけ過去に囚われてさ」
「…」
「千葉で言われた一言に目が覚めた」
何て言ったっけ?
もう悟に気持ちはないだっけ?
「俺は元カノ全てが自分のもんって勘違いしてたのかもな」
「…」
「そんなわけないのにな」
悟、何が言いたいの?
「でも、本気で好きだったのは沙菜だけだった」
私はそっと起き上がり悟を見た
「これ本当だから」
悟は全て吹っ切れた顔で言った
ありがと、悟
「あのとき浮気してなかったら、今頃沙菜と結婚式を目前に控えてたかもな」
と笑いながら言った
「ホントにね」
「…」
黙り込む悟に思わず吹き出してしまった
「笑うなよ」
いつの間にか涙は止まっていた
「好きだから不安になんだよな」
「悟?」
「沙菜は本当に琉生でいいのかってな」
そう言って思いっきり歯を見せて笑う悟
「何それ」
「今ならまだ間に合うぞ、沙菜」