君に贈る
結婚式を終え披露宴


全てが終わったときには結構疲れていたりして


俺は沙菜の着替えを待っていた


部屋から出てきた沙菜は俺に抱きついた


「どうした?」


「琉生、ありがと」


「ん?」


何のありがとう?


沙菜は俺を見上げ笑った


思わず俺も笑ってしまう


「帰るか」


「うんっ」


俺は沙菜の手を握る


式場を出たところで俺の両親と沙菜の両親が待っていた


「「「「おめでとう」」」」


みんなが声を揃えて言ってくれた


俺は沙菜と目を合わせた


沙菜は嬉しそうに笑った


「じゃ、琉生、私たち今から旅行行ってくるからね」


「沙菜、琉生くん行ってくるわね」


そう言って4人は車に乗り込み行ってしまった


「「…」」


は?


今から?


「琉生、聞いてた?」


「いや」


今知った
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