君に贈る
愛理SIDE

尚吾くんが帰って私は結衣のそばに寄った


何も言わず隣に座る


「絶対許さない」


「…」


「あの女、殺す」


そう言って立ち上がる結衣


私は咄嗟に手を引いた


「放してよ!」


「結衣、もうやめよ?」


「フッ。尚吾に言われたから言ってんでしょ」


「違うよっ」


「ウザい。帰って」


結衣はバルコニーに出て行った


私は結衣に付いて行く


「帰れって言ってんのが聞こえないの?」


「結衣」


「あんたの話なんか聞かないから」


わかるよ


「結衣、「面倒くさ」


「っ‥」


低い声で言った結衣を見て固まった


こんな結衣、見たことない


「絶対琉生は手に入れる。邪魔しないで」


「結衣‥」


結衣は部屋に入って着替えをし始めた
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