君に贈る
着替えを終えた結衣はバッグを持ち出て行こうとする


「結衣、どこ行くの」


「マジウザいし」


ただそう言い残して出て行った


追うべきかな‥


でももっと怒らせて、沙菜に被害がいってもいけないし‥


はぁ、もうどうすればいいの


私は部屋をウロウロする


悩んだあげく結衣を追った







マンションを出て結衣を探す


でもいなくて


私は急いで沙菜の家に向かった


マンションの前まで来て結衣の姿を見つけた


マンションを見上げる結衣


私は離れた場所から結衣を見つめた


結衣の後姿は寂しそうに見える


そのとき電話がなり慌てて隠れた


「もしもし」


小さい声で出る


こんなときに誰よ


「愛理、元気か?」


「悟」


「今から一緒に飲もう~ぜ~」


「‥酔ってる?」


「俺が酔うわけないじゃーん」


完全酔ってるだろ
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