君に贈る
「先に風呂入るよ」


「うん」


琉生の背中はホントに疲れていた


琉生がお風呂からあがり食事をとった後


二人でソファに座った


「琉生マッサージしてあげよっか」


「あぁ、頼む」


琉生はソファにうつ伏せになる


私は腰や背中をマッサージした


「毎日夜遅くまで大変だね」


「‥あぁ」


付き合ってた頃はもっと一緒にいる時間が長かったから


ちょっと寂しいな


帰ってきたらすぐ寝ちゃうって感じだし


「沙菜寂しくないか?」


「‥仕方ないよ、仕事だもん」


「…」


琉生は社長だし


仕方ないよ


でもやっぱり心のどこかで寂しいと思ってしまう
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