君に贈る
最近家でゆっくりできてない分沙菜が心配だ


絶対寂しい思いをさせてる


今日も俺は会社に残っていた


コンコン


こんな時間に誰だ?


「はい」


俺はドアの方を見ずに答えた


俺は手を止めない


「琉生」


俺は手を止め結衣を見た


「忘れ物か?」


「うん」


「取ったらすぐ帰れ」


「わかった」


そう言って結衣が近づいてくるのがわかる


ふと結衣を見るとニコッと笑った



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