君に贈る
惑わされるな俺


沙菜がいるだろ


「琉生、抱いて」


俺は目を閉じた


しっかりしろ俺


「琉生」


「悪いが先に帰る」


「ちょっ琉生っ」


俺は荷物を持って会社を後にした


後ろで結衣がニヤけてるとも知らずに












沙菜SIDE

今日も琉生は残業


23時くらいにいつも帰る


「ただ今」


え、帰ってきた


私は慌てて玄関に向かう


「お帰り。今日は早かったね」


まだ21時を過ぎた頃だ


「あぁ。沙菜に会いたくなった」


「っお風呂に入るでしょ?」


恥ずかしくて話を逸らしてしまった


私は鞄を受け取り寝室へ向かおうとした


でも琉生が後ろから抱きついて行けない


「琉生?」

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