君に贈る
「琉生、仕事終わったらご飯食べにいこ?」


結衣の声はとても明るい


「それから夜景見に行きたいなぁ」


「結衣」


俺はフッと起き上がった


「あーダメダメ」


そう言ってもう一度寝かされた


「琉生疲れてるんだから休まなくちゃね」


結衣はそう言って俺の頭を撫でた


俺は徐々に意識を手放した









目が覚めると結衣も寝ていた


俺は起き上がり結衣を起こそうとした


そのとき電話が鳴った


俺は部屋を出てから電話に出た


「もしもし」


「琉生」


「沙菜、どうした?」


「まだ仕事してるの?」


「・・あぁ」


俺は腕時計を見た


時刻は夜中の2時を過ぎていた


嘘だろ‥


「もう今日は今から帰るよ」


「うん、気を付けてね」


「あぁ」


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