君に贈る
しばらくして結衣が戻ってくる


「で、ここからどっち?」


「そこ右」


そう言って入ったのは公園の駐車場


「おい」


「琉生、来て」


俺はため息をつきながら結衣について行った


「おい、俺は家を聞いたんだぞ」


「琉生こっち」


笑顔で走る結衣


それを見て呆れる俺


「結衣、帰るぞ」


「ここ」


俺の手を引いて立った場所


そこから見える夜景


「キレイ~」


「…」


確かにキレイだ


だけど明日も仕事で、家で待ってる沙菜のことが頭をよぎる


「結衣、もう帰ろう」


「じゃーん」


そう言ってバッグからお酒とお菓子が出てきた


「それさっき買ったのか?」


「琉生はこれね」


そう言って出したのはウーロン茶


「結衣「いいから付き合って」
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