君に贈る
結衣の唇が俺の唇に重なる


俺はすぐに引き離した


「フッ琉生の唇奪っちゃったぁ」


「結衣、帰るぞ」


俺は強引に結衣の手を引いた


「家はどこだ」


「わかったよ、ちゃんと言う~」


フラフラの結衣を車に乗せ走り出した


「次の信号を左に曲がって」


本当に家に向かってるんだろな?


「次の交差点を左斜め~」


本当かよ


この辺は確か‥


「ここ」


「結衣、誰がラブホを案内しろって言った」


「入ろう?」


俺は車をそのまま走らせる


「琉生~あのホテル最高なんだからぁ」


俺はバス停に車を停めた


「結衣、降りろ」


「琉生っ」


俺は車から降り助手席にまわり結衣の手を引いた


「ふざけるのもいい加減にしろ!」
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