君に贈る
結衣はここで何を考えてたんだ?


「結衣、とりあえず蓮杖路様に電話かける、いいな?」


コクンと頷く結衣


俺は蓮杖路様に連絡を取った後、結衣を乗せて車を出した


無言の車内


「どこ行くの」


「帰るんだ」


「イヤ‥琉生お願い」


「・・結衣何が「お願い」


俺は何も言わず車を街から反対方向へ走らせる


でもこのまま帰らないわけにもいかない


俺は途中コンビニに寄り、適当にパンと水を買った


「これ食べろ」


「…」


結衣は何も言わずに受け取り食べ始めた


はぁ‥これからどうしたらいいんだよ


「琉生」


「ん?」


「今日は優しいのね‥おばあ様のため?」


「・・」


何て答えろっていうんだ


俺は目を泳がせるしかなかった
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