君に贈る
no.10
沙菜SIDE

今日の私はボーっとしていた


「沙菜」


そっと手元に置かれるコーヒー


「目の下クマできてるけど、何かあった?」


「…」


「あ、スカート履いた効果あったのねっ♪」


「…」


「で、何回仕事したの?」


「愛理、琉生浮気してるかも」


ゴトッ


「愛理コーヒーっ」


私は慌てて拭く


「沙菜、何でそう思うの?」


「・・昨日帰ってきたのは朝だった・・」


「・・え‥」


それに・・


微かに香った香水


女物だった・・
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