君に贈る
沙菜SIDE


「愛理疲れてたねずっとここに?」


「あ‥あぁ。俺が電話したら愛理ちゃんが出て」


そっか


私は嬉しくなって笑った


「なぁ、沙菜」


「ん?」


裕は真剣な顔で私を見た


「‥腹減っただろ、お粥作ってくる」


「ども」


「あぁ‥」


裕の背中が寂しそうに見えるのはどうしてだろ


裕はいつからいるんだろ


私はベッドのそばにある携帯を取った


着信履歴は9時21分に裕から


それ以外は男友達からの誘いメールだけで‥


琉生のバカ


こんなん付き合ってるに入らないでしょ


仕事してんのかなぁ


まだ夕方だし、仕事してるよね


私は携帯を置き天井を見つめた


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