君に贈る
敷地内に入り玄関まで歩く


玄関に着いたとき、結衣のお母さんが出てきた


「上がって」


「お邪魔します」


結衣のお母さんは金持ちなのに性格がいい


とても温厚で優しい人だ


「どうぞ」


結衣のお母さんはソファに座り私にも座るよう言った


私は軽くお辞儀して座る


「あの、結衣が仕事を辞めたって聞いたんですけど」


「えぇ、今は建築関係の仕事についてるわ」


「え‥」


建築?


「あの子最近イキイキしてるのよ」


嬉しそうに話す結衣のお母さん


「そ・・そうなんですか」


「愛理ちゃん知らなかったの?」


「はい、携帯変えたみたいで・・」


「えぇ変えたけど、愛理ちゃんには教えてないの?」


私は小さく頷いた


「あら、二人喧嘩でもしたの?」


「…いえ・・」


喧嘩といえば喧嘩かな‥
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