君に贈る
バカ、本当にバカ


そうじゃないでしょーが


「…」


「沙菜はお前を信じてる」


「…」


私は手に汗握る


琉生くんは目を泳がせた


「何で浮気なんかする必要がある?」


「…」


まるで話したくない、とでもいうようにお酒を飲む琉生くん


「琉生」


琉生くんは立ち上がり財布からお金をだしテーブルに置いてバーを出て行った


はぁ‥



「バカ!ストレートすぎんのよ!」


「だって確信にせまれって」


「言い方があるでしょ!あんなんじゃ私でも話さないわよ」


「じゃあ何て言ったらよかったんだよ」


「まぁまぁお二人さん」


マスターが間に入りその場は収まった


私はグラスに入ってたお酒を一気に空けた
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