君に贈る
沙菜SIDE


私はお風呂から出てソファに座った


テーブルにある携帯が鳴る


雅喜からのメールだった


映画に行く日程


楽しみ


返事を送ったと同時、玄関のドアが開く音がした


「琉生?」


私は玄関へ向かう


「ただいま」


「お帰り・・今日は早かったね」


「あぁ今週は早く帰れそうだ」


「・・そう」


ダメダメ疑わない疑わない


「先お風呂にするでしょ?」


「いや、メシある?」


「え‥うん」



いつもならお風呂に入るのに



そう思いつつ料理を温め直す


琉生は寝室に入って行った


時計を見ると20時半を過ぎたとこ



あまりの帰宅の速さに唖然とする


今まで本当に残業だったってこと?


そうだよね?


そう思うと嬉しくなる



「何かイイことあった?」

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