君に贈る
振り返ると琉生がダイニングにいた


「うん、あ、今度雅喜と映画行くの。いいでしょ?」


琉生は一瞬目を逸らした後



「あぁ」



それだけ言った



テーブルに料理を並べ私も座った



私は琉生が食べるのを見ていた



「どんな映画?」


「○○が出てるやつで、先生に恋をするの」


「・・へぇ」


琉生、ヤキモチ妬いてくれてる?


やっぱり男と二人きりはよくないかな



「楽しんで来いよ」


「えっ」


いいの?


「どうした?」


「あ・・ううん」


ヤキモチなんか妬いてないんだね‥
< 396 / 418 >

この作品をシェア

pagetop