君に贈る
ご飯を食べた琉生はお風呂へ



私は食器を洗う



「沙菜」


振り返るとバスローブ姿でタオルを首にかけた琉生



「なぁに?」


琉生は一言言った


「ごめん」


「…」


それは何に対するごめん?


私は泣きそうになりながら琉生に近づいた


琉生を見あげると琉生の目は赤くて


「一緒に寝よう」


可愛く思えた


「先寝室行ってて」


私は顔を引きつけながら笑顔で言った


私は食器を洗い、炊飯のタイマーをセットする


そして寝室へ


ベッドに座った琉生


少し痩せたように見える


私は隣に座り琉生の首にかかってるタオルを取った


琉生の頭にタオルを被せ拭いた


「風邪ひくよ」


「…」


タオルドライした後ドライヤーで乾かす


子供みたいな琉生
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