君に贈る
「あの子飽きっぽい性格でね‥ごめんなさいね」


「あ・・いえ」


ホッと肩の荷が下りた


「代わりの秘書は探すわ。また連絡するわね」


「・・あ・・」


「それじゃ」


飽きた?


「フッ・・はぁ‥長かったな」


やっと


終わった








その日仕事を終えるとすぐに家に帰った


でも家に沙菜の姿はない


テーブルの上にある紙を見つけた


その紙は・・


俺は部屋を見渡した


寝室にも


クローゼットにも


どこにも


沙菜の


「沙菜の・・荷物がない」


俺は沙菜に電話をかけた


でも沙菜の携帯の電源は切られていた


俺は家を飛び出した


走りながら悟に電話をする


「もしもし」


テンション低い悟の声


「悟沙菜知らないか?」
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