君に贈る
「旦那のお前が知らないのに、俺が知るわけないだろ」


そう言って電話を切られた


・・は?


俺は携帯を握り走り続けた


思い当たる場所をまわったが


沙菜は見つからなかった


俺は一人街を歩いた


沙菜が浮気に気付いてるのは知ってた


でも俺は好きで浮気をしたんじゃない


結衣を抱く気すらなかった


でも


終わらせるにはこうするしか他なかったんだ


結衣の飽きっぽい性格は知ってる


そして結衣は常に刺激を求めるんだ


多分、俺じゃなくてもよかった


ただ、結衣のプライドが高かったんだ


毎日俺を求め続けた


そこで気付いたんだ


いつか


俺に飽きると


ヤる前に必ず結衣は俺にジュースを飲ませた


恐らく中にはバイアグラを入れてた



じゃなきゃ・・



「あれ」
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