君に贈る
はぁ‥


携帯を耳から離し、電話を切った途端、裕から電話が鳴った


「もしもし」


「お、元気になったか?」


「うん、ありがとね、裕」


「どういたしまして」


「ねぇ、裕今日暇?」


「暇だけど?」


「どっか行こ」


「お前病み上がりだろ」


「いいじゃ~ん」


「‥たく。じゃあ暖かいとこ限定で連れてってやる」


「やったぁ」


「準備してろ、迎え行くから」


「らじゃ」


私は電話を切り支度をした


裕は一番男友達の中で仲がいい


男女にも友情はあるって思ってる


何でも気兼ねなく話せるし、一緒にいて楽


気遣うこともないし


その点、琉生は苦労する


何考えてんのかわかんないし、何も教えてくれないし


付き合う意味あるのかなぁ


誰でもいいんじゃない?


ってのが正直な気持ち


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