君に贈る
no.2
裕と二人でショッピングビルに入る


「暖かくしてろって」


そう言いながらマフラーを私の首に巻く裕


「逆に暑いよ」


「また風邪ひいたらどうすんだよ」


「免疫ついた」


「嘘つけ」


フッ


裕は真顔で言ってるけど、私は笑っちゃう


「あ、裕ピアス見よう」


「話逸らすなよ」


私はキラキラと輝くものに惹かれる


いろんなピアスが並んでる


店内の内装が黒いから余計輝いて見える


「あ、これ裕に似合いそう」


「どれ?」


「これ」


私は指を差し、裕の方を向いた


すると思ってたより近くてびっくりした


「おっいいじゃん」


「ピアスお探しですか?」


いきなり店員さんが声をかけてきた


「まぁ‥」


裕は声かけられるのが苦手


「ただ今3つ買われると、一番安い商品が500円になりますよ」


「マジ?裕買おうよ」


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