君に贈る
「裕、トイレ行ってくる」


「あぁ」


私はトイレに入り携帯をタップする





宛先:琉生
件名:
―――――――――――
仕事お疲れ様

今日も遅くなりそう?





私は鏡を見つめて返事を待った


すぐには返事こないかもしれない


あまり長いと裕が心配するし、でよっかな


トイレを出ようとしたとき、返事がきた






差出人:琉生
件名:Re:
――――――――――――
遅くなる。







私はため息をついて席に戻った


「どうした?腹痛か?」


「ううん、大丈夫」


「無理すんな、俺が喰ってやるから」


「自分が食べたいだけでしょ!?」


「バレたか」


ありがとう、裕


何も聞いてこない裕が心地よかった
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