君に贈る
私は手を止めて愛理を見た


「無理してない?」


「してない。行く」


「フッ了解。言っとくね」


私は視線を逸らし仕事を続けた







愛理SIDE

裕くんが行くならもちろん行く


私は沙菜を見た


沙菜は仕事に集中してる


ごめんね‥


何か沙菜に当たっちゃった


沙菜は悪くないのに‥


「沙菜、琉生くんとはどうなったの?」


「え?//あぁ‥その‥」


沙菜は目を泳がせる


「何何?」


「‥昨日、重なった」


沙菜は私の耳元で囁くように言った


「マジ!?」


「シー」


やることやってんだ‥


それでも裕くんは多分沙菜が好きで‥


って最近私変だ‥


「愛理?」


「あっ‥え?」


「大丈夫?気分悪いの?」


「あ‥ううん、何でもないよ」
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