君に贈る
結衣は熱く語り始めてしまった


大分酔ったな‥


こうなると本当長いんだよねぇ‥


「ねぇ、そろそろ帰ろっか」


「次行こう」


「え‥」


まだ飲む気?


「ほら、奢ってあげるからぁ」


結衣は私の手を引いて席を立った


私は仕方なく立ち上がる


こうなったら誰にも止められないから


そして本人は翌日には覚えてないっていう‥


結衣はフラフラしながら歩く


「大丈夫?帰った方が「いいの~ほら~早く~」


「…」


私は大きなため息をついて、結衣を支え歩いた


「ここ入ろう~」


「えっ‥ここ高そうっ‥」


「愛理~」


「…」


結衣は私の手を引いて高級感溢れるバーに入った


ここ初めてなんだけど


私は周りをキョロキョロしながらカウンターに座った


中は広くてソファ席もあるし、テーブル席もある


カウンターには10人くらい座れる


店内はほとんど明りがなくて暗い


落ち着いた感じだ
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