君に贈る
一番奥のカウンター席に結衣を座らせ私は隣に座った


「いらっしゃいませ、おしぼりどうぞ」


「あ、ありがとうございます」


マスターは若い


20代後半くらいかな


「何になさいますか?」


「マスターのおすすめ~」


結衣はかなり酔ってる


「かしこまりました、あなたはどうなさいますか?」


「あ、同じものを」


「かしこまりました」


マスターは優しい笑顔で言った


感じいい人だなぁ


「愛理、トイレ行ってくる~」


「うん、一緒に行こうか?」


「大丈夫」


本当に大丈夫?


めっちゃフラフラしてるんだけど‥


愛理を目で見送った後、お客が入ってきた


「いらっしゃい」


「マスターいつもの」


「はい」


私はなんとなくそのお客を見た


でも見て固まった


「え‥」


沙菜の元彼‥?
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