君に贈る
すると結衣が私たちの前に立った


「愛理、どういうこと!?琉生くんとどういう関係!?」


「「…」」


頭が真っ白で言葉が詰まる


「コイツは俺が連れて帰る」


そう言って琉生くんは結衣を支えバーを出て行った


悟くんと二人残され、私はどうしたらいいか迷っていた


「愛理ちゃんさっきの話だけど‥取り敢えず座ろう」


悟くんに手を引かれカウンターに座る


「マスターおかわり。愛理ちゃんは?」


「あ‥えっとさっきと同じのをください」


「はい」


マスターはにっこり笑ってカクテルをつくり始めた


「愛理ちゃん、琉生を知ってんの?」


「え?‥あ‥えっと‥まぁ‥」


どう答えたらいいの~!?


「ふ~ん。あ、そうそう、愛理ちゃんに頼みがあるんだ」


はぁ‥何でこんなに緊張しなきゃいけないのよ~


「俺沙菜とやり直したいんだ」


「えっ‥?」


私は悟くんの顔を見つめた


「取り持ってくれない?」


「えっ‥」


「頼む」


手を合わせられ私は固まった


どうしたらいいんだろ‥

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