君に贈る
「ホントに好きなんですか?」


また13股とかするんじゃなくて?


「あぁ、好きだ」


「…」


私は思わず目を逸らしてしまった


でも沙菜は琉生くんと付き合ってるし‥


悟くんは琉生くんの友達で‥


私どうしたらいいの?


私はただお酒を口に入れた


「沙菜、付き合ってる奴いんの?」


「っ…いえ‥」


「そっか、ならまだ俺にもチャンスがあるよな」


「…」


私は目を泳がせっぱなし


変な汗もかくし、最悪だ


帰りたい‥


「これ、俺の。一応教えとくから」


そう言って悟くんは紙にメアドと電番を書く


それを私にくれた


「じゃあ、またね」


そう言って悟くんは会計をし、帰って行った


私はカウンターに頭を乗せた


「はぁ‥」


「愛理さん、でしたか?」


私はゆっくり顔を上げた
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