君に贈る
個室に入って奥から雅喜、愛理、裕、私の順で座る


「まずは誰いく?最初って大事だよ」


「じゃあ俺歌っていい?」


雅喜は気合いが入ってる


「いいよ」


それから順番に歌っていく


カラオケは大盛り上がり


みんなで立って踊ったり


お酒も飲んでさらにテンションハイ


「沙菜、これ頼んで」


「え?」


裕の言葉が全く聞こえなくて聞き返す


すると裕は私の耳のそばで言った


「これ、頼んで」


メニューを指差しながら言った


「あぁ~おっけ~」


私はリモコンで注文する


ついでに他のも


そしてデンモクで曲を探す


「沙菜これ歌えよ」


隣から裕が話かけてくる


指差した曲は演歌


「勘弁して」


笑えた


二人で笑った


しばらくして私はトイレに立った


携帯を見るともう8時間も歌ってる


着信あり


見ると全部琉生からだった
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