君に贈る
私は電話をかける


TRRRR TRRRR


「…」


「あ、琉生?ごめんね、カラオケ来てて全然気づかなかった」


「ごほごほっ‥ごほごほごほっ」


「ちょっ‥琉生風邪ひいてんの?」


「ごほっ‥うっ‥」


吐き気も!?


「ちょっ今どこ?会社?」


「ごほっ‥家‥」


「わかったすぐ行く」


私は電話を切り個室に戻った


私はコートと鞄を持つ


「沙菜?」


「ごめん、帰るね」


「え?」


「雅喜、ちょっといい?」


私は雅喜に手招きをした


個室から出て雅喜に問う


「どうしたんだよ?」


「ねぇ、琉生の部屋番教えて」


私は琉生の部屋番とエントランスの暗証番号を聞いて走った


途中で薬とか買って琉生の家まで来た


インターホンを連打する


でも出て来なくて私は取っ手に手をかけた


がちゃ‥


開いた
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