君に贈る
部屋に入り暖房をつけた


「いつからあそこに?」


「さっきだよ」


嘘だな


俺はインスタントのコーンポタージュを入れた


「ほら、飲め」


沙菜は両手でマグを持ち微笑んだ


それを見て俺も微笑む


俺はコーヒーを淹れてキッチンカウンターに座った


「ねぇ琉生」


声のする方を見るとソファに座ってたはずの沙菜がすぐ目の前に立っていた


「どうした?」


「‥ううん、何でもない」


「…」


沙菜はソファに戻ろうとした


でも俺は沙菜の腕を引いていた


無意識だった


沙菜は驚いた顔で俺を見た


俺は沙菜の顔を引き寄せキスをする


コイツをぐちゃぐちゃにしてやりたくなった


「んっ‥るいっ‥」


もっと呼べよ


俺だけを呼べばいい


俺は沙菜を抱き上げベッドに向かった
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