君に贈る
「お待たせ致しました。ドリアと、ロースかつ定食になります。ご注文は以上でよろしいでしょうか?」


「はい」


タイミング悪ぃな


俺は割りばしを割って食べた


「悟、私は無理だから‥もう諦めて」


俺は口いっぱいに押し込んだ


「じゃあ、私帰るから‥」


沙菜は1000円をテーブルに置き帰って行った


俺は泣きそうだった


一瞬でも舞い上がった自分が惨めで


沙菜も同じ気持ちなんだと思った


でも‥違ってたみたいだ‥


俺はドリアも口に詰め込んだ


無理矢理水で流し込み、そしてまた口に入れる


俺の目は自然と涙を流した


ははっ‥俺かっこ悪ぃ‥


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