ふたつ星
やっぱり
翔さんに抱きしめられた日、ドキドキして眠れなかった。
力強い腕や、温かい体温が忘れられない。
そして翌日、私は重い足を引きずって寝不足のまま学校へ向かった。
教室に入る前に一つ深呼吸をする。
目立たないように大人しくしていれば、そこまで被害は無いはず。
そして、静かに扉を開けた。
「きゃっ!!」
その瞬間ゴミ箱のゴミを浴びせられ、一瞬でゴミまみれになる。
くすくすとクラスメートが笑う声を聞きながら、私は混乱していた。
私、何かした……?
「調子乗ってるからバチが当たったんじゃないの?」