ふたつ星


シャワーを浴びながら、少し考えた。



このマンション広いなとか、部屋の中キレイにしてるんだなとか。




翔さんはここで生活しているんだと思うと、ドキドキした。




それに私、男の人の部屋に入るのって初めてだ……




ドキドキしたままシャワーを終えて、翔さんが用意してくれたTシャツとハーフパンツに着替える。



柔軟剤のいい香りがする。




一つ深呼吸してドアを開けてリビングに戻ると、ソファーに座っていた翔さんが振り返る。




「シャワー、ありがとうございました」



お礼を言うと、翔さんが私を見つめているのでドキドキが増す。



「やっぱりデカイな、服」



だけど、翔さんが見ていたのは私のダボダボな格好だった。


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