ふたつ星
「あ!」
冷凍庫を開けてみると、食パンが入っていた。
賞味期限も大丈夫そうだったので、今回はこのパンを朝食にすることにした。
解凍した、2枚のパンをトースターに放り込む。
少しすると芳ばしい香りが部屋中に漂う。
「いい匂いするな……」
その香りに誘われたのか、眠そうに目を擦りながら翔さんが起き上がった。
少し髪が乱れて、無防備な姿にドキッとしてしまう。
チンというトースターの音でポーッとした状態から我に帰る。
慌ててパンを取りだすとお皿に乗せた。