ふたつ星


「あ!」



冷凍庫を開けてみると、食パンが入っていた。



賞味期限も大丈夫そうだったので、今回はこのパンを朝食にすることにした。




解凍した、2枚のパンをトースターに放り込む。



少しすると芳ばしい香りが部屋中に漂う。




「いい匂いするな……」



その香りに誘われたのか、眠そうに目を擦りながら翔さんが起き上がった。




少し髪が乱れて、無防備な姿にドキッとしてしまう。




チンというトースターの音でポーッとした状態から我に帰る。



慌ててパンを取りだすとお皿に乗せた。



< 50 / 118 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop