ふたつ星
「これ、持って行っていくぞ」
後ろから翔さんの両腕が伸びてきて、2枚のお皿を掴んだ。
「あ、まだです!!」
私はその手を慌てて止める。
翔さんを振り向くと、怪訝な顔をしている。
私はもう一度冷凍庫を開けると、カップのバニラアイスを取りだした。
蓋を開けてスプーンでアイスをすくうとトーストの上に半分ずつ乗せた。
途端にトーストの熱でアイスが少しずつ溶けだす。
「これで出来上がりです!食べましょう」
私が言うと、翔さんがリビングのテーブルまで運んでくれた。
そして、トーストを口に運ぶ翔さんをドキドキしながら見つめる。