『好き』をあなたに
「珍しい!弁当!…なんだ?女から?ん?」

「うるさい」
弁当に手を伸ばしてきた亮介の手を叩く。

「雄大、昨日『Diva』がどうとか言ってたよな?」

「あー、そのライブハウスにダチが出るんで、行かね?って聞いたんだよ。」

「お前、『だり~』って断ったじゃねーの…。」
亮介が訝しげに見る。

「雄大、それ今日?」

「ん?あぁ…何?行く?チケットあるけど…。」

「チケット?」

「いつもは違うけど、今日のはチケット制で入場制限ありなんだよ。」

雄大と亮介は顔を見合わせてる。



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