『好き』をあなたに
─過去が近づく…。


「春菜?……誰だてめぇ…。」


谷口君が春菜の前に立ち、高橋克巳から隠す。


春菜は縋るように谷口君の制服をキュッと掴んだ。


谷口君は春菜をちらっと見て、自分の背中に春菜を寄せる。


春菜は振るえる手で谷口君の背中に捕まった。



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