『好き』をあなたに
「弘人、なんかあった? さっき、廊下で女共が騒いでたぜ。」

「そうそう、女と弁当食べてたって…。」

やっぱり見られてたか…。誰かまでは分からなかったみたいだな。


空になった弁当箱を袋に入れる。


「…雄大、それ行く」


あいつが誰の為にこの弁当を作ったのか…。見てみたいと思った。

ほんの好奇心だった。面白そうだから…。
弘人はニヤッと笑ってまた寝転んだ。



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