『好き』をあなたに

過去

最初は、小学生の男子の意地悪から…。

「デブ野~、宿題見せろ。」

「嫌 !! バカ橋 !!」

何かと意地悪してくる高橋に周りの友達と一緒に言い返したりしてた。



なのに…中学に入ると高橋だけじゃなく周りの男子も加わった。

それだけでも悲しかったのに…次第に広がる小さな嫌がらせ…。

少しずつエスカレートする。


嫌がらせから…いじめに変わるのは…必然だった。


そのグループのリーダーは、『高橋克己 』。

少しタレ目の甘いマスク、背はそんなに高くはないが着崩した制服に茶髪の不良というスタイルが女子に受けていて、校内1、2を争うモテヤンキーだ。


中1の終わり…、高橋が転校すると聞いて、これで終わると喜んだのに…。




これが地獄の始まりだった。


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