『好き』をあなたに
下駄箱まで来るとやっと手が離れた。


「逃げようとしてただろ?」
鋭い目が春菜を睨んでいる。

「…えっと、逃げようとしたわけじゃ…邪魔かなぁ…なんて…」

目が恐い…。
春菜は靴をはきながら小さな声で言い訳した。
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