『好き』をあなたに
焦る春菜を暫く抱きしめてから離してやった。


「も、もも戻るねっ。」


真っ赤になってしどろもどろで屋上を出ていった。


そんな姿に笑ってると雄大がマジな顔を向けた。


「弘人……さっきの転校生がクラスの女子に上野の事聞いてたらしい…。」


「何者だ?」


「高橋 克巳」


知らない……。
春菜の知り合いか?

「雄大……。」


「分かってるって…。」


3人は屋上から出る。

弘人は春菜のいる教室に向かった。


春菜から離れないようにしよう…。



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