どうしてこんなにも。



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まだシーズンではないのに、俺たちは海で散々楽しんだ。

小学生みたいに裸足で走り回って、転んで。


「楽しかったねー!」


べたべたになった足が乾くまで、俺たちは岸部に座っていた。


「優璃がはしゃぎすぎたんだろ。」


小さいころから、何度も一緒に海に遊びに行った。

でも二人で来るのは初めてで。


「足、乾いたらさ、ごはん食べに行こうか。」


俺がそういうと、嬉しそうな顔をする彼女。

優璃の笑顔を見るのが好きだ。


でもどうせなら、彼女を笑顔にするのは俺でありたい。


「どこに連れてってくれるの?」


そうだなー、と、考えていて気が付いた。

…こ!く!は!く!


今日の俺の目標まだ達成できてない。

タイミングが、つかめない。


「何食べたい?」


「ゆうくん」


オイオイオイオイオイオイ。

どうしたどうした。

即答でものすごい返事が返ってきたどうしよう。


「え?」


一応もう一度聞いてみる。

けど、


「ゆうくん。」


心臓が破裂しそうなくらいドキドキ言ってるんだけどどうしようか。

優璃さん、ご乱心。





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