どうしてこんなにも。
昔よく遊んだ公園に行った。
小さい公園だけど、俺たちの思い出の場所。
俺にとっては、とても大切な場所。
に、なる。はず。
「優璃、」
小さくつぶやくと、頬に柔らかい感覚。
彼女の唇がそっと俺に触れた。
「ゆうくん、キスして?」
上目づかいは、反則ですよ。
外なのに、とか、
告白まだなのに、とか、
そんなの全部飛んでく。
触れるか触れないか程度に、口づけをする。
柔らかくて、温かくて、
幼い頃に何度かこの唇に触れた事を思い出した。
「ありがと」
へへっと照れ笑いをしながら自分の唇を指で触る優璃。
告白、って、
すごい難しいんだな。
今の俺の心臓の音、優璃を思いっきり抱きしめて聴かせてやりたいぐらい。
「優璃さん、あのですね。」