どうしてこんなにも。
優璃の優しい視線と俺の視線が絡み、
なんだかそれだけですごく落ち着いた。
「優璃、好きだよ。ずっと。」
言い終わると同時に、優璃が抱きついてくる。
可愛くて、愛おしくて、
やっと、俺の腕に抱けたこの小さな体。
「大好きだよ。」
「俺も。」
光の速さで返事をして、彼女の頭を撫でる。
顔は見えなかったけど、優璃の笑顔が自然と瞼に浮かんだ。
ずっと大好きだった。
ずっと気持ちを伝えたかった。
ずっとこの手に抱きたかった。
手に伝わる君のぬくもりが愛おしくて、
めまいが起きそうなくらい。
俺と彼女の『幼馴染』って関係が崩れた時、
俺と彼女は前よりも近い存在になった。
そして、前よりもずっと好きになって、
前よりも前よりもずっと大事になった。
俺は、優璃が大好きです。
fin