どうしてこんなにも。
すると自分の額を抑え、彼女は涙目で叫ぶ。
「ゆうくんの馬鹿!!」
俺はそれを爽やかに笑って流す。
そして場に似合わずホラーな音楽を奏でる画面に向かい直す。
しかしその俺の体はぐらりと揺れる。
再び某リモコンは床へ投げ付けられ、
俺の体は床にダイブ。
痛ってぇと言っている暇もなく。
俺は眉間にしわを寄せ、口元を震わせる。
「おまっ!!?」
俺の上には、優璃さんが。
普通の男ならもう居てもたってもいられない状況ですよ。
「あたしと!あなたが!
この年になってもね!
彼女いない!彼氏いない!
つまんないー!!!」
ほんと、こういうとこ困るんだよ。
俺の事意識してない象徴。
俺は、意識してるのに。
好きって、言いたいのに。
言えない。