だってキミが好きだから。
過ぎ行く人達の中には、いろいろな人がいた。
髪を染めて悪ぶっている人。
眼鏡をかけて教科書を開いている人。
そして、飛び抜けて可愛かったり、かっこよかったりする人。
その人達は、みんなから後ろ指を指されていた。
…あんなに目立ちたくない……!
それが後ろ髪を引くようで、なかなか学校の敷地内に足を踏み入れることができないのだ。
すると。
「葵依ー!なに突っ立ってんの?」
「あ、りっちゃん。おはよう」
その声に振り返れば。
そこには仲のいい友達のりっちゃんがいた。